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多発性硬化症の治療に対する注意点について

話題のトピック
この記事は約3分で読めます。

はじめに

友人より注意喚起がありましたので、具体的にどこが間違いかの解説も含めてさせていただきます。

このページは特定の機関の利益妨害をする意図はなく、わたし自身最近このような治療の勧誘を受けることが増えているためです。
このページで扱わせていただく機関は検索で上位に出てくるため、その他の機関より優先して取り上げさせていただきました。

問題の治療法

問題の治療法ですが、下記のホームページにおける腸内フローラを利用した自然療法についてです。

https://www.takanawa-clinic.com/lp/tahatusei02/sp/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=taka_koukashou

はじめの注意点として、根拠が曖昧な上に自費診療です。

以下の指摘をご覧の上、試してみたいという方の否定は致しません。

問題点

完全な揚げ足取りかもしれませんが、いちMS患者としてこれが信用に値するかはかなり疑問なので、わたしの思う問題点を指摘させていただきます。

ひとつめ。

まずこれはHPの変換ミスですね。

医療は真剣な場ですから、そのHPに変換ミスがあると、信用して良いものか考えさせられます。

そして中身ですが、恐らくこれは菌血症を示唆しているものと思われます。

菌血症はその字の通り「菌が血中に入る」状態で、虫歯菌が血中に入り全身症状を引き起こすということは、MSでなくても生じます。
菌血症がひどくなった場合が敗血症で、こうなると1分1秒を争います。映画「デイ・アフター・トゥモロー」にも出てくるので、ご存知の方も多いかもしれません。

ふたつめ。

また誤字、というか脱字なのはさておき、

次に「腸内フローラに関して、付属ラボを有し世界に劣らない研究を行っているのは当院だけ」という文章ですが、これは完全な誇大広告です。

理研を始め、国内でも様々な研究機関、病院が研究しています。
実際に国立精神・神経研究センターでの腸内フローラとMSとの関連の研究は、以前まとめさせていただいた通りです。

みっつめ。

腸が第2の脳と呼ばれるのは、神経叢という神経のたくさん集まった場所が腸にあり、脳に続く神経の量を誇るからです。

この辺りの説明は少しおかしいです。

また乳酸菌についてですが、乳酸菌にも様々な種類があります

そしてMS患者の腸内フローラが健常者の腸内フローラとずれているという研究結果もあり、それを正すために乳酸菌が必要かもしれないというデータはありますが、

乳酸菌についてはまだ研究段階なのと、真に必要なのは酪酸であり、それを生み出す細菌だと言われています。

よっつめ。

市販の乳酸菌飲料についてですが、基本的に市販のものに含まれている乳酸菌は胃酸で死滅します。もし生きて腸に届くならそのまま活躍する可能性もありますが、大体は死滅します。

ただし、その死骸でも、腸内細菌のえさとなり、腸内環境を整える良い方向に働くので、市販のものだと悪く作用することがあるというのも誇大広告です。

以上、短時間でまとめたのでざっくりですが、検索上位にこういう根拠の薄いものが上がってくる以上、わたしたち自身が、何を信じ、何を信じないかを判断する必要があります。

もちろんこのページを疑って、件の院や他にも自然療法でMSを治すと謳っている方はたくさんおられるので、その方たちを頼っても良いと思います。

わたしは信じない、その立場から書きました。

以上でわたしからの注意喚起を終えます。

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