ブラインドメイクとは
みなさんはブラインドメイクというものをご存知ですか?
恥ずかしながらわたしは全く知らず、本当についさっき知ったばかりでございます。
ブラインドメイクとはその名の通り、目を閉じたメイク、目の見えないメイク。
なんでも、「視覚障害のある方にメイクを楽しんでもらう」というコンセプトで、目が見えなくてもメイクができるようにと、ケアメイク協会が訓練や指導する会を催しているものでございます。
視覚障害のある方は、テープで目の周りが汚れないようにしてマスカラをしたり、手でアイシャドウやチークを塗ったりします。
はじめの慣れないうちは、家族やメイクの訓練士さんに見てもらいながら練習して、コツを掴んだら自分でできるようになる、というものです。
感銘を受けた理由
商品開発について
なぜわたしが痙攣の残る早朝に、しかもついさっき知ったばかりの情報を記事にしようと思うほど高揚しているかというと、
ブラインドメイクの商品開発には視覚障害のある方が関わっている
からなんですよね。
「視覚障害がある人はこう思う」であるとか「こういう失敗をしやすい」ということを、ブラインドメイクの趣旨に協賛した企業の方に伝えて、視覚障害のある方でも使いやすい化粧品を開発してもらっているとのこと。
たとえば、商品ごとにアイシャドウの配色が違って覚え直すのが大変、だとか、パレットを上下逆さまに開いてしまう、だとか。
障害を活かして、同じような障害をもつ人にとって使いやすい化粧品を作る。
これってとてもすごいことだと思いませんか?
化粧の効果
これは化粧をする人にしかわからないことかもしれないのですが、化粧をすることで気分が上がることってあるんですよ。
もちろん最低限のマナーとしていやいややっている方もいらっしゃいますし、わたしも元はといえばそういう一人でしたが、
あんまりにも入院生活が続くと、「化粧をしたい」と思うようになりました。
わたしは過去に右手首を壊したことがあってほぼ両利きなのですが、化粧だけはどうしても右手が必要で、麻痺が残りすぎてできなかったんですよね。
化粧ができるだけで、気分が向上し、笑顔になれる。化粧にはそういう力もあるんで
す。決してインスタ映えとか化けるためだけではないんです。
ブラインドメイク講師募集中
これだけの記事だと、視覚障害のある人に当てているくせに視覚障害のある人は記事読めないじゃん、と思われそうなので補足です。
障害のある方へ
障害を理由に諦めないといけないことなんて何一つないはずです。休んでもいい。凹んでもいい。泣いて喚いてもいい。それでもどうか、人生を諦めないでください。
あなたにできることはきっとあるし、あなたにしかできないことは確実にあります。
健康な方へ
ケアメイク協会は現在ブラインドメイクの講師を募集、養成中です。メイクに興味のある方はぜひ、健常者のメイク指導だけではない、ブラインドメイクというものに挑戦してみませんか。
メイクをしたいという願望は、年齢問わず女性なら誰だって思うものです。
これは残念ながら麻痺と痙攣を抱えるわたしには不向きな仕事なので、お願いという形で申し上げます。
メイクをしたいという願望を、叶えてあげてください。
メイクで笑顔になれる人を、増やしてください。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。