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境界性パーソナリティ障害とその治療についての基本知識

医療

境界性パーソナリティ障害」という言葉は、精神界隈ではよく耳にするのではないでしょうか。

というわたし自身は境界性パーソナリティ障害をもった主人公の小説を書いています。

ただこの「境界性」や「パーソナリティ」、そして他の疾患との繋がりはどうにも理解しづらいものです。

なので、他の病気や症状と交えながら「境界性」や「パーソナリティ障害」のお話をしたいと思います。

 

境界性パーソナリティ障害

境界性パーソナリティ障害は「Borderline Personality Disorder」、略して「BPD」と呼ばれます。

病気か否かの議論は分かれている現状です。
精神病と神経症との区別がつかず、情動調節機構の障害では?という議論もあります。

ただ言えることは、以下の不安定さに特徴づけられる深刻な精神疾患だということです。

  • 広範囲に及ぶ気分の不安定さ
  • 対人関係の不安定さ
  • 自己イメージの不安定さ
  • 行動の不安定さ

これらの不安定さが現在の関係性将来の計画性、そして自分自身のアイデンティティ崩壊させてしまいます。

発生頻度は成人人口の約2%、そのうち75%が女性といわれます。

統合失調症は約1%なので、やや多めです
けれど診断基準が統合失調症ほど明確でないため、なんとなく診断された方も含まれます

上記の非常に不安定なパーソナリティにより、自分の心の空虚さを埋めようと他人を巻き込んだり、逆に孤立しようとしたりします。

 

問題

BPDにおける問題は大きく4つあります。

  • 情動:突発的な怒り・抑うつ・不安が数時間~1日程度、これに伴う攻撃性上昇、自傷、薬物・アルコール乱用
うつ病などでの抑うつ状態は通常数週間
  • 思考:認知・自己感覚の歪み、自己肯定感の無さ、退屈さ・空虚感はある
社会的サポートが得られないときに著しく、ときに1人でいるのを避けるため常軌を逸した行動に出る
  • 対人関係:極度に不安定。嵐のような愛着からこき下ろしまで。他者からの拒絶に敏感。
見捨てられ不安と呼ばれる
  • 衝動制御:浪費、むちゃ食い、危険な性行為など

これらに問題を多く抱えており、自殺意図のない自傷自殺企図が多いのも特徴です。

ただしこれは加齢とともに落ち着くことも多くあります。

 

他のパーソナリティ障害

境界性パーソナリティ障害ばかりが有名ですが、パーソナリティ障害には他にも種類があります。

  • 妄想性:他者の感情に無関心。奇妙で風変わり。統合失調質とも呼ばれる。
  • 依存性:誰かに依存し過ぎるもの。依存がひっくり返ると嫌悪どころか憎しみに変わり人格が豹変する。自分で物事を決められない。
  • 演技性:常に舞台の上にいるようなわざとらしい振る舞いをする。常に注目の的になることを求める。大体孤立してしまう。
  • 回避性:挑戦などを避ける。不安感の大きさからすべての行動に抑制がかかってしまい、行動できなくなる。

また双極性障害と合併しやすいです。

他にうつ病、薬物依存、他の種類のパーソナリティ障害など

 

治療

  • 精神療法が多くの患者の部分的に有効です。
広く浅く的な
    • 集団精神療法
    • 個人精神療法
  • 弁証法的行動療法:この15年間にBPD治療のために開発された新しい心理社会的治療で、自殺企図を軽減させるのに有効です。

 

まとめ

パッと見ても学んでも理解したとは言えないかもしれませんが、知らないよりは知っていた方が得です。

というのも、このタイプの精神疾患は素人が口出しできるものではなく精神科医の治療をしっかり受けながら孤立しないようにケアすることが最重要だからです。

そして、いつ誰がかかるかもわからないからでもあります。

うつ病ほど無差別にかかるわけではなく、多少は遺伝子素因の影響もあります

それでもその遺伝子を知らない、わからない以上は「自分もかかるかもしれない」という当事者意識は確実に必要です。

このページは新情報が出る度に更新します。

1番大切なのは、知ろうとするこころそのものです。

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