はじめに
これは病院で入院食として提供されるメニュー、それに入っている食材と調理方法を調査し、中でもよく出てくる食材について、含まれる代表的な栄養素を調べた、入院中の独自調査の結果を記事として改めて書き起こしたものです。
栄養素表
まず、三大栄養などについて軽くまとめようと思います。
三大栄養とは、たんぱく質、脂質、炭水化物です。
たんぱく「質」、脂「質」、炭水化「物」なの?
と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、その通りで、炭水化物だけはグループ名なんですよね。
炭水化物には、糖質や食物繊維が含まれます。
食物繊維の話についてはこちら→https://harukams-medicalbeauty.com/fiber/
そして糖質にも、でんぷんなどの今ダイエットで敵視されているものから、オリゴ糖や希少糖など、ダイエットで重宝されているものまであります。
特性は後で述べます。
そして、三大栄養に加えて、ビタミンやミネラルといった栄養素があります。
栄養素一覧
では代表的な栄養素とその主な特性を記します。
たんぱく質
まずたんぱく質ですが、たんぱく質とはアミノ酸の集合体です。
なので基本的に加熱すると変質(たんぱく質の形が変わる)してしまいます。
ただし変質したところで栄養分であるアミノ酸はきっちり摂れているので、加熱調理してかまいません。
ちなみに病院食で多いアミノ酸は、
であり、うまみの主要成分なので、塩分控えめにする代わりにうまみで補っていたものと思われます。
また、酵素もたんぱく質の1種ですが、酵素は加熱すると変性して失活(働きを失うこと)してしまうので、
酵素を酵素のまま摂りたい方は、酵素を含む食材は加熱しないことをおすすめ致します。
脂質
脂質というと敵視する方も多いと思いますが、
働きはきちんとあって、1番効率の良いエネルギー源なんですよね。
糖と脂質が1gずつあったとき、脂質から取り出せるエネルギーの方が多いんです。
また、脂質は熱にも強いです。ビタミンなど、脂質に溶ける栄養素もありますので、適度に摂取することをおすすめ致します。
炭水化物
次に炭水化物ですが、糖質と食物繊維にわけさせていただきますね。
食物繊維については上でもリンクさせていただきましたが、こちらで説明しています→https://harukams-medicalbeauty.com/fiber/
難消化性デキストリンについても、こちらのページからリンクで飛んでいただければと思います。
糖質についても同じページで説明させていただいておりますので、ここでは糖質の代表格のデンプンの働きを少し。
デンプンはエネルギー源となる他に、ビタミンCを守る働きがあります。
ビタミン
次にビタミン系を。
栄養素名 | 熱への耐久性 | 空気への耐久性 | 酸への耐久性 | 溶性 | 備考 |
ビタミンA | 弱 | 弱 | 弱 | 脂溶性 | |
ビタミンB1 | 強 | 弱 | 弱 | 水溶性 | |
ビタミンB2 | 強 | 普通 | 普通 | 水溶性 | |
ビタミンC | 弱 | 弱 | 弱 | 水溶性 | |
ビタミンD | 普通 | 普通 | 普通 | 脂溶性 | 光で量アップ |
ビタミンE | 弱 | 弱 | 弱 | 脂溶性 | 鉄で酸化される |
ビタミンK | 普通 | 普通 | 弱 | 脂溶性 | |
ビタミンU | 弱 | 脂溶性 | |||
ナイアシン | 強 | 弱 | 弱 | 水溶性 | |
葉酸 | 弱 | 普通 | 弱 |
病院でよく出されるのはもやしとブロッコリーでしたね。
ただ上の表を見ていただいてお気づきだと思うのですが、
んですよね。
なので病院では恐らくカリウムなどを抜くためにかなりの加熱調理をして出されていたもやしやブロッコリーですが、
ことをおすすめ致します。また、多くのビタミンが水溶性のため、
ことをおすすめ致します。
茹で汁スープの1例→https://harukams-medicalbeauty.com/yude/
参考:入院時の独自研究及びフーズリンク
予想以上に長くなったので次へ続きます。