腸内にER細菌を増やすことがMSの症状改善に役立つかもしれない、ということで、食物繊維豊富な食事についてまとめです。
(ER細菌とMSの関連についてはこちら→https://harukams-medicalbeauty.com/flora/)
食物繊維について
一般的に食物繊維とも呼ばれるものは、「ヒトのもつ消化酵素では分解されないもの」を指すのですが、発酵すると分解されることもあるので、その辺りは少し定義が曖昧です。
ただし、栄養がないわけでも、不要なわけでもなく、定義はさておき食物繊維の働きについて研究が進められているというのが特徴です。
食物繊維には水溶性と不溶性があり、
水溶性食物繊維は
- 胃腸の中に長く留まり、食べ過ぎを防ぐ
- 糖質の吸収を緩やかにして、食後血糖値の急上昇を抑える
- 発酵して分解されると、ビフィズス菌などの良い働きをする腸内細菌が増える
- コレステロールなどを吸着し、体外に排泄する
不溶性食物繊維は
- 胃腸で水分を吸収して大きく膨らみ、腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にして便通を促進する
- (よく噛む必要があるので)食べすぎを防ぐ
- (発育期によく噛むと)顎の発育を促して歯並びをよくする
よく含まれる食品
水溶性食物繊維
昆布、わかめ、こんにゃく、果物、里いも、大麦、オーツ麦など
不溶性食物繊維
とうもろこし、大麦、豆類、きくらげ、果実、海藻、甲殻類の殻など
料理
ではここまでくるとどんな料理に食物繊維が多く含まれているか、ですが、まず大前提なのが
ということで、多くのビタミンのように調理で摂取量が減ってしまうということがないんですね。
食物繊維豊富なメニュー
- 筑前煮:ゴボウや里いも、その他根菜が豊富ですし、鶏肉なのでヘルシーですよね
- モロヘイヤのお浸し:水溶性食物繊維が豊富なメニューです。モロヘイヤが苦手な方はオクラ、つるむらさきなどでも大丈夫です(^^)
- ゴボウ・レンコンのきんぴら:不溶性食物繊維が豊富です。作るのも、あまり手間ではありませんね(^^)
その他に…
- グラノーラやコーンフレークなど
- 枝豆!(不溶性食物繊維がすごく豊富です)
- 缶詰のフルーツ!
なので、とても日常生活に取り入れやすいかなと思います。
その他
最近の風潮では「グルテンフリー」がありますが、残念ながら食物繊維が豊富なのは米より麦類(小麦も含む)です。
また豆類は食物繊維が豊富ですが、脂質も多く含みますので、コレステロール値の高い方はお気をつけください。
以上、少しでも参考になれば幸いに存じます。
参考:https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/fiber/about/type/
http://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/fiber_soluble.html
http://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/fiber_insoluble.html
その他入院時に集めた資料より
難消化性デキストリンについて、追記しました→https://harukams-medicalbeauty.com/dex/