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一人で生きたいと思ったときに/「フラジャイル7巻」感想

レビュー

母が暇つぶしにと借りてきた「フラジャイル」

フラジャイル」は少し前に石原さとみさん主演でドラマ化された漫画です。

うちは母も医療好きで、けっこう医療系のドラマや漫画、ドキュメンタリーなどを見ては勧めてきます。

フラジャイルもそのうちの一つで、ドラマは見ていなかったんですけど、母が漫画を借りようと言い出して半年くらい前に何冊か借りて読んでいました。

それからわたしの入院騒動があり、晴れて退院もしたし休学中なので暇だろうと、母がフラジャイルをまた借りてきてくれたのですが、何巻まで読んだか覚えていなかったので、2巻から7巻という中途半端な巻数で借りてくれました笑。(しかも結果的には7巻まで全部読んでいた笑)

でも6巻まではイラストを見て読んだことを思い出せたんですけど、7巻はすぐに思い出せなくて、読むことにしました。

病気の前後でこんなに違う感想

※以下はネタバレを含みます。ご注意ください。

以前読んだときは、「病理医かっこいいな」「検査技師に選べば良かった、理学療法士って間違えたかな」なんてミーハーな感想だったわけですが(我ながら幼稚すぎる笑)、

今読むと違いますね。わかる気がするんです。

助かる可能性よりも、

やりたいことを果たすための確実な死を選ぶ気持ちが

夜はおセンチになるからだめですね。

それでも、

心膜炎で余命数日の指揮者のお父さんが、娘の初公演を見るために手術を断るシーン

そして

発声もままならない体で震えながら、練習で手本として指揮台に立つシーン

それが、

思い通りにならない体を、

やりたいことのために無理やり動かす自分と重なってしまって

泣いてしまったんですよねえ。

幸いにもわたしの病気は余命とか寿命に関わるものではないんですけどね笑。

今日も両足の痺れと痛みがきつくて、右手の痙攣も治まらなくて、この時期なのにクーラー22度の風直撃でないと動けなかった。
もちろん目がだんだん見えなくなるので、漫画も休み休みでしか読めません。
そもそも今週は漫画を開いて持っているのも難しい日が多かったので、今日読まないと返却期限というところまで引っ張ってしまいました。(今母がダッシュで返しに行っています。ごめんね)
多発性硬化症というわたしのこの病気は、直接命に関わるものではありません。
それでも、個人差はありますが、わたしは慢性的な痺れ、痛み、感覚異常、突発的に起こる痙攣、屋内の日常生活動作なのに異常なレベルの疲労を感じるなど、最近よく言われるQOL(Quality of Life:生活の質)にめちゃくちゃ影響を与えるんですよ。
そのせいか、命について、命の使い方について、幸せについて考えることが増えました。
だからこうしてささやかながら、人が人らしく、自分が自分らしく生きられる社会を作りたくて発信を続けているわけなんですけど。

それはさておき、フラジャイルについてですが、

以前は、一本筋の通った岸先生と新人の宮崎先生、優秀な検査技師の森井さんをメインに、患者さんや他科の先生、その他経営陣とのやり取りで展開していく、宮崎先生の成長物語といった印象だったのに、改めて読んでみると、

各個人、全員の成長物語ですね。

気づくのが遅いと言われればそれまでですけど、人って関わり合って生きているんだなって再確認しました。

わたし自身、14歳で初めて自殺を試みて失敗してからというもの、人間関係は多少なりとも割り切って生きてきたので、自分は自分、他人は他人、という考え方が常にあったんですよね。

その辺りは人間関係カテゴリの「わたしと父との関係」で触れています。

でも病気になって、ひとに頼らないと動けなくなって、その概念を否応なしに覆されて。

  • 人に頼ることの大切さを知りました。
  • 人の優しさを知りました。
  • 人とのつながりのあたたかさを知りました。
  • ひとりでは生きていけないのだと痛感しました。

無意識に心の中にあった驕りを吹き飛ばすような、そんな一冊でした。

漫画を読むっていうのも、いいものですね。フラジャイル、おすすめです。

ぜひ、知っている方も違った目線で読んでみてください。

こんなに良作だと思ってなかったのにな。なぜか心に沁みました。

ドラマとは少し違った展開をお楽しみいただけます。

ぜひ一度、読んでみてください。

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まぁるいせかい管理人
haruka(はるか)

自称小説家の漫画家志望。仕事はライターとカウンセラー。
多発性硬化症、うつ病、WPW症候群、スティッフパーソン症候群疑いなど100万分の1レベルの希少難病を併発した23歳女子。京大医学部中退。
今の夢はエンジニアとお嫁さんと「人間として生きること」
「君の絶望は僕が背負った!」が決めゼリフ。

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