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【レビュー】陽だまりの彼女|流れる時間が違う切なさと生きているからこその痛みのありがたさ

レビュー

「彼女はいつも、笑っていた」というワードがとても印象に残っていた映画「陽だまりの彼女」

冒頭をマンガで読む機会はありましたが、あくまでも冒頭だけ。

どんな話なのかわからないまま数年経ち、そしてようやく、観る機会がやって来ました!

予想外に心に刺さるものがあったのでご紹介します。

キャスト

主人公浩介役が嵐の松本潤ヒロイン真緒役はわたしの大好きな上野樹里、チョイ役で菅田将暉などよく観れば豪華キャスト

ですが、わたし的には真緒の高校時代役の葵わかなちゃんがかわいかったです!

普段はあまり好きではないんですけどね…笑
この役はどハマリしていてめっちゃかわいく見えました

わたしのタイプじゃないだけで元々かわいいですが(^_^;)

あらすじ

本当にざっくりとだけあらすじをご紹介します。

主人公・浩介が幼い頃に助けた子猫。

その子猫は浩介に惚れ、魔法使いらしきお婆さんに「人間になって好きな人に会いたい」と願います。

お婆さんはその願いを聞き入れますが、猫としての寿命が延びることはありません

それでも必死に浩介を追いかける猫・真緒と、真緒を人間だと思っていた浩介とのラブストーリーです。

心に刺さったワード

では早速、涙のもととなった「心に刺さるワード」と刺さった理由についてお話ししていきます。

ネタバレサイトだと通常はこういうワードを複数用意して小見出しを2個以上作らないといけませんが、これはわたしのサイトなのでわたしがルールです。笑

ということで1番心に刺さったものをご紹介します。

「今はまだ、痛いのが嬉しいの」

お隣に住む子どもに体調を心配され、「痛いの痛いの飛んでいけ」との優しい言葉をもらったときにヒロイン真緒が返した言葉です。

わたしは「痛みに感謝しなさい」と義母に言われ続け、「こんな苦しいものに感謝なんてできるか!」と跳ね除けてきました。

毎晩やってくる苦しみの時間。

どれだけ治療しても治ることのない痙攣の時間。

これを書いているのだって、痛みで眠れない真夜中です。

そんな中で、余命わずかな真緒

「まだ痛みを感じられることが嬉しい」

「だってまだ生きてるってことだから」

そんな意味を込めて「痛いのが嬉しい」と答えます。

当然子どもは首を傾げますし、真緒の状態がわかっていなければ余程のドMに聞こえる言葉です。

ただこれを聞いて、最近まで窒息死と失血死の危険にあったわたしは、

「死んだら痛みも感じないのか」

改めて思いました。

あまりの痛みに「死にたい、体を捨てたい」と願ったわたしが、

「生きているから痛みを感じられるのか」

と思いました。

文章にすればきっと軽いでしょう。

でもわたしにとっては、「痛みに感謝する」その意味がわかった瞬間でした。

義母は「周りのものすべてに感謝すれば病気が治るから」と「痛みに感謝しろ」と言いましたが、

「痛みに感謝する」その本質は、

「生きていることを実感させてくれてありがとう」

なのではないかと思ったのです。

本当は美味しいものを食べたり綺麗なものを見たりして「生きてて良かった」と生を実感するのが理想です。

または自分のやりたいことをやりきった達成感や充実感で生を実感したいものです。

ただ極限まで免疫を抑えて外出すらできない状態にあるわたしにとって、それはあまりにも難しい。

そんな中でわたしに生を実感させるものといえば、「苦しみ」「痛み」以外にありえないのです。

こいつらがなければ治療も元の病気もなくやりたい放題なのですが、皮肉です

わたしは真緒に共感しました。

死に面した者にとっては、痛み苦しみすら生の証になるから
できれば共感したくなかったけれど

でも、そういう感情も「映画の中の話」だけではなく「実際にこの世にいる誰かも」抱えているかもしれないと、伝えたくなりました。

挿入歌の意味

映画の終盤では、真緒がクリスマスの飾り付けをしていたときに流れていた音楽が歌詞付きで流れます。

クリスマスソングではありません。

「話をしよう」

ただそれだけの歌詞の、ラブソングです。

真緒たちが一緒にいた時間はわずかで、お互いのことなんて最後の最後まで知らずにいました。

話ができたら、話をゆっくりとする時間があれば、もっと幸せだったのかもしれない

主人公の浩介は、真緒が消えるとすべて忘れるという宣告通りに忘れているのかもしれませんが、涙を流します。

ただきっと、頭は忘れても胸のどこかには残っているんじゃないでしょうか。

それが愛のような気がするんですよね。

ラストシーンの考察

ラストシーンは真緒だった猫がやってきて、その飼主が真緒そっくりで…という意味深なものです。

「猫は9回生きる」と途中で伏線が張られ、「死んでも生まれ変わってまた浩介を見つける」と言い残し死んだ真緒。

猫が真緒なのか真緒が真緒なのか、そして浩介に記憶があるのかは明かされていません。

しかし浩介の笑顔をみる限り、猫と真緒両方になんらかの思いは残っているのでしょう。

1度目の生では猫として生まれた真緒。

それが生まれ変わって次は人間として生まれたなら、それは猫としての生の2回めになるのか、人間としての生の1回めになるのか、判断のつかないところです。

ただ人間として生まれ変われたなら、浩介と同じ時間で生きることができるのは確かなので物語的にどちらでも良いでしょう。

ラブストーリーは結果がすべて

ならこれは、ハッピーエンドでしょうかね?

最後に

「痛みは生きている証拠」「生きる時間が違う」という点に思いがけず感情移入してしまい号泣してしまったこの作品。

わたしは半月ほど前に酸素欠乏で脳損傷を負ってしまい、日に日に記憶力が低下しています。

数日前に自分の送ったLINEも覚えていない始末。

動けない日は寝たきりなのは以前と変わらないかな。

ただ薬の効いている時間しか手が動かなくなったのは、以前と違うかな。

友人に仲良し家族で受験で困ったこともなくて成績優秀で友達付き合いにも恋愛にも問題なくてインスタ映えなTHE女子大生がいるのですが、

もちろんその子なりの苦労はあるし相談に乗ることも多かったけど

わたしとは悩みの種類が違って住む世界が違って、そして退学したわたしとは本格的に流れる時間も違って

大半の大学生が平凡に大学生活を終える中で、どうしてわたしの時間の流れはちがうのだろう

と思っていたところに、この作品はとても響きました。

観た直後は心に響く言葉たくさんあったのですが、やはり記憶力の低下が著しく、最後に残った1つだけをご紹介しました。

気が向いたら観てみてください。

人魚姫の猫版みたいなストーリーですが、それだけでは終わらないものがあります。



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まぁるいせかい管理人
haruka(はるか)

多発性硬化症+名前も研究中の希少難病などを併発した23歳女子。京大医学部中退。仕事は小説家とライターとカウンセラーと極秘。
今の夢はお嫁さんと福祉用具開発プロジェクトの成功☆
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