脊柱側弯について
側彎と発達
側彎が生じると、肩甲骨の内転が生じ、片肘支持ができない(嫌がって泣いてしまう)。
そのため、座位、立位、歩行練習から始めると、背筋が強化され、上肢を挙上するような姿勢も嫌がらなくなる。(その先を経験させる例→https://harukams-medicalbeauty.com/hr1/)
側彎治療は固定しなければならなず運動量が減ってしまうので、常にするのが良いかはわからないが、コフィンシリスの場合は肺、気管支を圧迫するので早く手術することが望ましいとされている。
脊柱側彎と股関節脱臼
脊柱側彎と股関節脱臼には関連がある。
首の回旋は胸部脊椎側彎に影響するが、腰部の脊椎側彎には骨盤が大きく影響する。
首と胸部脊椎側彎→https://harukams-medicalbeauty.com/hr12/
立位と脱臼
出生時:外反股→体重が乗ることで普通になる(外反股でなくなる)
臼蓋も体重がかかることで完成する
なので、
立たない→外反股のまま&臼蓋未形成→脱臼が起こりやすい
脱臼と側彎
股関節が抜ける→股関節屈曲ができない→骨盤が持ち上がるor後方に倒れる→側彎
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側彎が発生した場合、年齢に関係なく増悪する傾向にある。
側彎の発生率:6歳以前で10.9%、6歳以上で30.8%
姿勢型側彎は、以降の経過で構造型側彎に移行する可能性が高い。
Windswept hipの進行は股関節脱臼のみでなく側彎の進行を助長する。
Windswept hip:一方は内反、他方は外反した股関節の状態を表す
側彎の固定
側彎治療において座位保持装置で固定するのはよくない。
自発的な運動ができず筋力が下がり、結局側彎が起こってしまうため
本人が動く余地を残し、運動機会を奪わないようにする必要がある。
こういう話を医者は知らないのでPTが理屈を知っておく必要がある