最近通院記録か社会論しか書いていない気がしていますが、今回もまた社会論(?)と感想です。
わたしは常々「想像力の欠如」というワードをひたすらに言い続け、訴えてきました。
それが少しでも伝わったようで、TwitterのFFさんであるコペルくんwithアヤ先生がnoteでわたしのサイトを取り上げてくださいました。
取り上げてくださったページ↓
あえてサイトページにする理由
右手が絶不調な最近ですから、「想像力が大切だということが伝わって嬉しい!」だけでわざわざサイトは更新しません。
それなりに理由があります。それはコペルくんwithアヤ先生の、わたしの上記2つを扱ってくださったnoteページにあります。
障害者について語ったページについては、著者である神戸金史氏からもFacebookでメッセージをいただきました。
障害者への「想像力の欠如」
上のリンク先のページでわたしが提案しているのは、
ということです。「1人の人間として見てください」とはそういう意味です。
あなたは見ず知らずの健常者に対して「黙れ」「死ね」と言いますか?
想像力のデメリット
ただ、ですね…。
「想像力のデメリット」というものもあります。
それは、想像が妄想に変わることによる本人の意志の無視です。
そういった資本主義の人間への適用は、生きたいと望んでいる人間にとってはとても恐ろしいものです。
しかし世の中、生きたい人間ばかりではありません。
実際に安楽死の議論が進んでいたときに難病の同病界隈では、
わたしは「このまま安楽死議論が進めば、病人や障害者は排除され、次には健常者の中でも『仕事の遅い人』や『生殖機能がない人』、『同性愛者』などが排除されていくのではないか」と想像しました。
その排除に際限はありません。
人間による人間の選別が始まれば、生存競争が始まります。
権力者に媚びへつらう人。自分のスキルアップを図る人。
挫折し生きることに絶望する人も増加するでしょう。
障害者や病人を排除した後に始まるのは健常者の選別↓
行き過ぎた資本主義の最終形態が優生思想なのだと思う。
利益になるかならないか、
利益になる方を選ぼうじゃないか。これが金品アイデアではなく人間に対して使われたとき、
社会の利益になるかならないか、
利益になる方を選ぼうじゃないか。
利益にならない方は、
殺してしまうのがコストゼロ。— はるかさん@ANAS難病障害もつ小説家 (@harukaMSPTS2) July 24, 2020
ここで注意したいのが、人間は自分の思想の先にあるものは容易に想像できるという点です。
わたしはうつ病もありますし死にたいと思うことはありますが基本は生きたいので、死にたいという人の「先」を想像することがとても難しかったです。
今日は手脚の痺れがすごくて
感覚もほとんどない
だけど寝起きすぐから
右肩が動いたこうして体が動くことを喜んで
1秒先にはもっと動くことを望んでそうやってぼくは生きてる
それが悪いことだとは、思わない
思わないよ…— はるかさん@ANAS難病障害もつ小説家 (@harukaMSPTS2) July 30, 2020
「生きる義務」と聞いて、ようやくハッとしました。
日本には3つの義務
- 納税の義務
- 勤労の義務
- 保護する子女に教育を受けさせる義務
があります。
しかし一般自殺者への誹謗中傷の観点からは、生きる義務もあると考えて良いでしょう。
こうして比較したくないけど考えてほしいから言います
池江選手の白血病には「頑張れ!」
三浦春馬さんの自殺には「可哀想、もっとできることがあったんじゃないか」
高須院長のガンには「死ぬかもしれない病気と闘ってるんだから願いを叶えてあげろ」
一般人の自殺や病人には「迷惑、業病」
何それ?— haruka@ANAS難病障害の開発者&小説家 (@harukaMSPTS2) August 1, 2020
実は先日の誰とは言わないツイート
難病だけじゃなくて
「自殺や病気は業病」というのが市民の解釈でした。
なのでそれに「え?」の気持ちで作ったのがこちらの動画ですhttps://t.co/3IE5cGPxRa— haruka@ANAS難病障害の開発者&小説家 (@harukaMSPTS2) August 2, 2020
閑話休題。
国は税金を納めてくれる人を優遇します。
そして納税者はひとりでも多い方が良いです。
そう考えると「生きる義務」という表現にも納得がいきます。
ただ、こういう「想像力が大切」「他の可能性もあるかもしれないと考えよう」と訴えていると、想像力をはたらかせていると、
と言われます。これが想像力のデメリットです。
受け入れ難い人にとっては何を言おうが無駄で、陰謀論です。
そして、何を言おうが無駄だと感じた一件が過去にありました。
女性専用車両の意義への反論
わたしは過去に女性ホルモンがどうしてできあがるのかを語ったことがあります。
そして「女性が女性でいるために女性専用車両は必要だ」との意見を述べました。
するとこの動画は炎上しました。
まずはじめに、女性専用車両を法律違反とする判決への動画リンクがコメントに付きました。
ただそれはきちんと拝聴しました。真っ黒画面30分。
結論は、「わたしは医学的に意味があると述べているだけなのに、法令違反だと言われても、訴える先が違う」です。
他には、
女性はフランス革命で自立を得たのだから女性専用車両はいらないといった自立と自衛の意味をはき違えたもの、さらに痴漢する男性を擁護するもの、わたしの人格を否定するもの…と続き、わたしはすべてのコメントに対して答える動画を作りました。
そこでわたしは「もうじき死ぬわたしよりも、鉄道会社などのしかるべき機関に伝えてください」とも述べました。
その動画に付いたコメントが、
です。
重症度は普段からこのサイトなりなんなりを見ていればわかります。
ただ、重要なのは、そこではありません。
こうした「重要な点」を押さえずに想像力をはたらかせると、それはもう「妄想」です。
どこかの院長よろしく「もうすぐ死ぬから言うことを聞いて」とは一切申しておりません。
「もうすぐ死ぬわたしよりも長生きする会社に伝えるべきだ」と申しているのです。
主張の方法
わたしがこのページを書いた理由は、コペルくんwithアヤ先生の「わざわざ女性専用車に乗り込む」という文章で、過去に「無理やり女性専用車両に乗り込む」と表現したところ「無理やりではなく当然の権利だ」とのコメントが殺到したのを思い出したからです。
ただそうして動画に難癖をつけようが女性専用車両に乗り込もうが、鉄道会社が女性専用車両を設けている以上は鉄道会社に訴えなければ意味がないのです。
主張の方法はきちんと考え、誰に何を伝えるのが適切なのかを考えなければ、
最後にはわたしの人格否定のコメントが溢れたように、ただの誹謗中傷となります。
それはとても無駄な行為です。
そんなことをしても、現実はまったく変わりません。
どうか現実に即した想像力を養ってください。
ご覧くださりありがとうございました。
ご紹介したもの
コペルくんwithアヤ先生のnote→https://note.com/girls_study_com/n/nd6e07e898ae7
障害者としての「殺される恐怖」→https://harukams-medicalbeauty.com/kanbe/
ALS女性自殺幇助事件から受けた安楽死議論への恐怖について→https://harukams-medicalbeauty.com/anrakusi/
女性専用車両の効果と反感を買う理由について→https://harukams-medicalbeauty.com/j-senyo/