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高齢者理学療法学vol.6~平衡機能Testの実際~

授業内容

立位時に認められる姿勢制御戦略

立位時には

  1. 足関節戦略(ankle strategy):筋力が必要
  2. 股関節戦略(hip strategy):筋力はいらず、上体と下体の重みでバランスをとる
  3. ステッピング戦略(stepping strategy):上記2つでは制御しきれない場合

の3つがある。

高齢者の姿勢制御の特徴として、足関節戦略よりも股関節戦略を用いる傾向がある。

平衡機能テストの実際ー虚弱高齢者向けバランステスト

片脚立位保持

メリット:簡便
デメリット:機能が低い者では成就率が低い(そもそも片脚で立てないため)
  • 高齢者では開眼
  • 制限時間有なら120秒Maxがベター

平均値は以下の通り

40歳180s
60歳70s
80歳10s

Timed Up & Go(TUG)

椅子から起立し、3m歩いた後でターンして戻り、再び椅子に座るまでの時間を評価

原法

  • 通常速度
  • 正常:10s以内

変法

  • 最大速度
  • 再現性が高い
原法で「いつも通りしてください」と言っても測定なので速くなったり遅くなったりするが、最速値はあまり変わらないため

変法の最大速度の平均値は以下の通り

20代5s以内
60代7.2s以内
80代10.8s以内

Functional Reach(FR)

開脚立位で腕を水平に挙上する。どれだけ上肢を前方に伸ばせるかの距離を測る測定法

メリット:簡便、短時間
注意点:開始肢位で体幹屈曲、回旋が生じないように方法を統一
例)上肢の高さは一定? 踵挙上OK or NOT

平均値は以下の通り

20代43cm
70代34cm
80代26cm

Lateral Reach(LR)

開脚立位で腕を水平に挙上する。どれだけ上肢を側方に伸ばせるかの距離を測る測定法

メリットと注意点は同上。

平均値は以下の通り

20代28cm
80代15cm

バランスリーチレッグテスト(Star Excursion Balance Testの変法)

片脚立位を開始肢位として、非支持脚の足先を床面に貼り付けたメジャーに向けて(床面に足がつかない程度で)最大限リーチできた距離を測定する。(前方、側方、後方

能力の高い人でないとできない

敏捷性テスト

加齢により、動作開始時間(神経過程)、動作時間(筋収縮過程)ともに低下する。

高齢者の敏捷性テスト:座位開閉ステップ、座位・立位ステッピング、反応時間、棒反応テスト

座位開閉ステップテスト

椅子座位で足元の30cm間隔の2本の線の内側に両足を置いた姿勢を開始肢位とし、20秒間でできるだけ速く、線を踏まないように開閉できた回数を測定する。

メリット:簡便、短時間、測定器不要
デメリット:動作がやや複雑

平均値は以下の通り

20代38回
80代22回

ステッピングテスト

座位あるいは立位でできるだけ速く足踏みを5秒間行わせ、その回数を測定する。

メリット:簡便、短時間、動作が単純
デメリット:機能レベルが高い人(20回以上)は測定器(ステッピングカウンター)が必要

平均値は以下の通り

座位立位
20代50回50回
80代26回18回

棒反応テスト

検者が予告なく棒を落とし、被験者が何cmのところをキャッチできるか、距離、反応時間を測定。5回行い、最大・最小を除いた3回の平均を測定値とする。

メリット:簡便、短時間
デメリット:再現性が低い(試行によって値がばらつきやすい)、ADLや転倒との関連が低い

高齢者の歩行

高齢者の歩行パターンの特徴

  • 歩幅↓
  • 遊脚期の足挙上↓
  • 不安定な方向転換
  • Push off時の足関節底屈・股関節伸展↓
  • 接地時の足関節背屈↓
  • 加齢による歩行速度低下
通常歩行速度も低下するが、最大歩行速度の方がより低下する
歩行速度↓=歩幅↓↓ × 歩調(ピッチ)↓

測定するのは以下の図の中央部分

平均値は以下の通り

単位:m/s通常最大
20代1.42.5
60代1.31.8
70代1.31.7

二重課題(Dual Task)能力

Dual Task能力とは、異なる2種類の作業を同時に行ったときの対応能力のこと

例)計算をしながらのバランス能力(運動+認知課題)

運動+認知課題なら、認知課題として計算、想起、ストループ課題(文字と色の葛藤で前頭葉機能を測るもの)など
運動+運動課題でも良い
Stops Walking When Talking;SWWT

歩行中に話しかけると立ち止まる→転倒リスク大

たけしの家庭の医学で青山先生が解説していたもの

若年者ではsingle taskとdual taskは同程度だが、高齢者では圧倒的にdual taskが難しくなる

他に参考として…

文部科学省の高齢者向け体力テスト

  • 握力(筋力)
  • 長座体前屈(柔軟性)

平均値は以下の通り

単位:cm男性女性
20~30代43.844.4
60~70代36.439.3
若年者向けとして、立位体前屈(Finger-Floor-Distance)がある。
20代平均:男性12.8cm、女性15.1cm
  • 上体起こし(筋持久力)

30秒間に何回起き上がる動作をできるか測定

平均値は以下の通り

単位:回男性女性
20~30代2618
60~70代11.86.5
  • 開眼片足立ち(バランス)
  • 10m障害物歩行(歩行能力)

障害物を2m間隔で6ヵ所に置き、またいで歩く時間を測る

  • 6分間歩行(全身持久力)

6分間に何m歩けるかを測る

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まぁるいせかい管理人
haruka(はるか)

多発性硬化症+名前も研究中の希少難病などを併発した23歳女子。京大医学部中退。仕事は小説家とライターとカウンセラーと極秘。
今の夢はお嫁さんと福祉用具開発プロジェクトの成功☆
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