ロコモティブシンドローム(運動器症候群)
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)
運動器の障害による要介護状態あるいは要介護リスクの高い状態
運動器の障害の例)
骨:骨粗鬆症、骨折
関節:変形性関節症OA、関節リウマチRA
筋:筋力低下、筋萎縮
加齢による筋萎縮はサルコペニア
ロコモティブシンドロームの診断法
ロコモティブシンドロームの診断法には、ロコモ度を調べる方法と、日常生活の行動を振り返るロコモチェックがある。
ロコモ度の判定法
- 立ち上がりテスト
- 2ステップテスト(最大2歩幅)
- ロコモ25(ADL困難、痛みなど25項目の問診表。0〜4点×25問の100点満点。低いほど良い)
ロコモ25の問診表↓
ロコモ度1(要介護リスク高め)
- 40cm台からの片足での立ち上がり不可(両足なら3秒保持)
- 1.3m未満
- 7点以上
ロコモ度2(要介護リスク高い)
- 20cm台からの両足立ち上がり不可
- 1.1m未満
- 16点以上
ロコモチェック
- 片足立ちで靴下を履けない
- 家の中でつまづく
- 階段を上がるのに手すりが必要
- 家のやや重い仕事が困難(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
- 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難(1リットルの牛乳パック2個程度)
- 15分くらい続けて歩くことができない
- 横断歩道を青信号で渡り切れない
7項目のうち1つでも当てはまればロコモティブシンドロームの可能性
図:https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/locomotive-syndrome/shindan.html
運動器不安定症
運動器不安定症
運動器疾患があり、ADLや運動機能が低下
運動器疾患の有無がロコモとの違い
運動機能の低下
- 片脚立位15秒以下
- TUG(Timed Up and Go)11秒以上
メタボリックシンドローム(代謝症候群)
メタボリックシンドローム(代謝症候群)
内臓脂肪型肥満+
高血圧or脂質異常or高血糖のうち2つ以上
内臓脂肪型肥満:腹周が男性85cm、女性90cm以上
高血圧:130/85mmHg以上
高血圧症:140/90mmHg(家庭血圧で135/85mmHg)
脂質異常:中性脂肪150mg/dL以上またはHDLコレステロール40mg/dL以下
高血糖:空腹時血糖110mg/dL以上
早朝空腹時血糖126mg/dL以上→糖尿病型