どうしても事実を伝えたい、その一心で今まで実名を出してきましたし、どれも本当によくしてくれた病院だからすごく感謝でいっぱいです。
ただしこの病院は少し違って、実名を出すとガチで医療訴訟に発展しかねないと母に全力で止められたので、仕方なく実名を伏せて公開します。
救急外来とは
土日や祝日、深夜などの病院が開いていない時間帯に、緊急搬送されたり飛び込みで来た患者を診るのが緊急外来です。
昼間の病院とは違い、どこかの科のドクターが当直として病院に泊まっており、大病院中の大病院ならともかく、並の程度の病院だと当直医もかなり少ないです。
患者に対して医者があまりに少なく、更に夜間や休日診療となればもっと人手不足が顕著になるのが、言うまでもない日本の医療の現場です。
緊急相談センター
そんな医者の不足に少しでも対応すべく、大阪では緊急相談センターというものが設置されました。
- 緊急相談センター #7119
- 小児緊急支援センター #8000
ここに電話して、症状を伝えれば、看護師または医師が緊急かどうかを判断してくれます。
もしものすごく緊急の場合は、住所を伝えれば救急車を手配してくれます。
緊急かどうか、自分では判断がつかない、というときに一度電話してみましょう。
救急車を呼んでも正しい診察ができるとは限らない
先述の通り、宿直医は何科の先生かわからないので、自分の専門と違った場合正しい診察ができるとは限らず、てきとーな診断しか下せないこともあります。
救急外来は、心臓が止まるとか出血多量とかわかりやすいものでなければあんまり役に立たないです。
というよりも、どう見ても急を要するとわかる患者さんがたくさんいるのでそちらが優先になり、相手にされないことが多いです。
わたしの入院経緯
わたしの場合は、徐々にふらつきや手の動きの悪さを感じていたものの、
生理のせいかな? 過労かな?
と放置していて、それでも日曜日の夜に急激に悪化して右半身がほぼ動かなくなり、
家族が緊急相談センターに電話してくれました。
救急車を手配してくれるというので家で待ち、まだ壁伝いには歩けたので玄関まで出ました。
そこからは緊急隊員の人に車イスで運んでもらい、ただ受けいれ先がなく、だいぶ時間が経ってから家の近くの病院に搬送されました。
意識は鮮明なので症状を伝えることができ、
またリハ学生ということもあって専門用語もわかるので、容態を自分で伝えると緊急隊員の方々も首を傾げていました。
搬送された先でかけられた第一声は
なんで来たの?
問診もなく、バイタルすら計らず、ベッドに乗る前に怒鳴られました。
自力でベッドに寝転べと言われ、
頭部CTは撮れるけど、
どうみても脳卒中じゃないから帰れ!
と怒鳴られ、延々とぐちぐち言われ、
また同乗した人は別室で放置されていたようで、
救急車には一人しか乗れないと思って自転車で追ってきた母には、
電話ないの?
と高圧的に電話するよう促し、わたしから携帯を取って電話して
こんな時間に来られても困るんですわ
入院するならまず内科に行って、…
など、怒鳴り付けながら入院システムの説明をして、
約30分ほどわたしの顔の上で怒鳴り散らした挙げ句、
帰れ
と、出口も教えてくれないで
看護師さんが最後に申し訳程度にサチュレーションと血圧を測って、
ふらふらするわたしを支えてくれました。
ともかく、緊急性はないと言われたので
翌日わたしはテストのために普通の倍の時間をかけて伝い歩きとエレベーターとで、何度もこけかけながらなんとか学校に行きました。
学校で先生に相談すると、TIA(一過性脳虚血)の可能性があるからすぐに病院に行こうと、
他の先生にも声をかけて隣の大学病院に連れていってくれました。
そこから先は検査の連続、今すぐ点滴しないと間に合わないからと、緊急入院となりました。
わたしの手が動かなくなるまでの過程について↓
わたしたちができること
用事があるから、忙しいからと先延ばしにして苦しむのは自分です。
違和感があれば、どんなに小さくても、小さいうちに、きちんと診察を受けてください。
そして本当に緊急のときは迷わず救急車を呼んで下さい。
タクシー代わりに救急車を使うとか論外です。
きちんとした判断が、何人もの命を救うんです。
便利な世の中だからこそ、モラルが求められているのだと思います。