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片麻痺患者が麻痺側を下にする理由|褥瘡を防ぐために医療者・医療学生にも知ってほしいこと

医療者・医療学生へ

一般的に「片麻痺患者は麻痺側を下にして寝ない」と医療や福祉関係の学生は習うのではないでしょうか。

少なくともわたしはそうでした

ただ実際に片麻痺を経験すると、そうではないと気づきました。

今回は側臥位(横向きで寝る姿勢)について片麻痺だから気づいたことをお伝えします。

今後の医療・福祉にお役立ていただければ幸いです。

これはあくまで1例としての意見であり、患者全員に当てはまるかはわかりません

 

片手しか使えないということ

片麻痺だと、当然ですが片方の手しか使えません。

わかりきったことですが、これはとても不便です。

ただその不便さの理由は、両手を動かせないからという安易なものだけでなく、

日常生活を送るのに必要な行動には、固定する手と動かす手の2つが必要だから

というものもあります。

ビンやペットボトルのフタを開けることを想像するととてもわかりやすいかと思います。

本体を押さえる手(固定する手)と、フタを回す手(動かす手)の2つが必要です。

これはたとえ寝たきりだとしても変わりません。

 

携帯電話と本

1番必要に感じるのは携帯電話の使用時です。

ガラケーかスマートフォンかは問いませんが、スマートフォンであれば特に片手で握り込めるサイズではないのでよく起こります。

固定が十分でないため、携帯電話を使えなくなるのです。

何のためにスマホ用指かけリングがあるのか痛感する瞬間です。

ただ、これらの指かけリングを使ったとしても麻痺側を下にする方はいるでしょう。

なぜなら「下にする=自由度が制限される」だからです。

健側(動く方)を下にすると健側の腕が体の下敷きになり動きが制限されてしまいます。

つまり動くはずの健側が固定する側となってしまうわけです。

これは嬉しくありません。

ただでさえ片方は動かないのに、動く方に固定役を任せたらどこも動かせなくなるじゃん!」というのが本音です。

スマホだと若者のイメージがあるかもしれませんが、同じことは読書でもいえます。

両手でページを押さえることができない以上「健側で保持して、本の反対側は布団に押しつける」のが最も労力の少ない読書法となります。

「どうやって読書をするのか」というご質問をいただいたので

洗濯ばさみなどで固定する方法ですが、これができるかどうかは健側の握力次第です。
わたしはできませんでした
多少元気になってから試しましたが、1ページずつはさみ直す必要があるのでやはり読みにくいです。

 

側臥位で寝る習慣がある方

スマホや読書以外にも長時間の側臥位が必要になる場面があります。

群を抜いて長時間となるのはやはり睡眠時です。

寝るときにあお向けやうつ伏せの姿勢が通常であれば、他の病気の心配はあるでしょうが麻痺側への褥瘡の心配は少なめです。

しかし麻痺側となってしまった方を下にした側臥位で寝る習慣のある方は、いくら麻痺を機に寝る姿勢を変えようとしてもなかなか変えられません。

結果的に麻痺側を下にして寝る以外に選択肢がなくなってしまいます。

睡眠の時間は一般的に長いので、これが1番褥瘡のできやすい時間になります。

また寝る前までスマホや読書をする習慣のある方は、麻痺側を下にしたまま寝落ちすることも少なくないので要注意です。

寝返り打つんだし良いんじゃね?」と思う方もいるかもしれません。

しかし片麻痺患者にとって寝返りは至難の業です。

わたしは「片麻痺患者の寝返りの打ち方」を学習したときに「誰が使うねん」と思いましたが、いざ自分が片麻痺になると本当に使いました

そのくらい、自力での体位変換は難しいです。

当時21歳、片麻痺について知識のある自分ですら難しかったので、知識のないご高齢の方にはより難しく感じるかもしれません。

「授業しょーもない」と感じている学生さんは、きちんと聴いて実践しておいた方が身のためですよ…

 

麻痺側への褥瘡を防ぐ

以上パパッと思いつく「片麻痺患者が麻痺側を下にする理由」を書きましたが、正直これでは足りないことも多々あるかと思います。

ご質問やご感想などは以下のフォームからお願いいたします。

できる限りお答えさせていただきます。

ご覧くださりありがとうございました。

Pusher現象については別ページに記載します

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