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【憂国のモリアーティ】シャーロック・ホームズの読後なら感想が変わる?

レビュー

「すべての憎しみをひとりで背負って死ぬ」

その覚悟で生きたウィリアム・モリアーティと

「すべての苦しみを背負って死ぬつもりだ」

そう考えるわたしとは、とてもシンクロするところがあった。

 

ただわたしは小学生の頃推理小説オタクだったので、当然シャーロック・ホームズの原作も読んでいる。

それを読んだ上で「憂国のモリアーティ」を観ると、「モリアーティ」単独で観るのと感想が異なるのではないだろうかと思う。

このレビューは漫画は少し、ほとんどがアニメ版です

 

憂国のモリアーティとは

そもそも「憂国のモリアーティ」とは、コナン・ドイル作の「シャーロック・ホームズ」で主人公ホームズの敵として描かれる「モリアーティ教授」に焦点を当てた話です。

 

ホームズは人物像がかなりしっかりしているのにモリアーティ教授はほとんど設定がないので、そこは作りやすかったかなと。

物語は思いつくまでが大変ですが

 

ちなみに公式のあらすじは以下の通り。

19世紀末。産業革命が進む中、着実に勢力を拡大し栄華を極めたイギリス。
しかし技術の進歩と発展とは裏腹に、古くから根付く階級制度によって、
人口の3%にも満たない貴族たちが国を支配していた。
当たり前のように特権を享受する貴族。明日の暮らしもままならないアンダークラス。
人々は生まれながらに決められた階級に縛られて生きている。ウィリアム・ジェームズ・モリアーティは、そんな腐敗した階級制度を打ち砕き、
理想の国を作り上げるために動き出す。シャーロック・ホームズすら翻弄した“犯罪卿”モリアーティ。
犯罪による革命が、世界を変える

 

素敵感がありますね!

 

コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」

原作の「シャーロック・ホームズ」は様々なバージョンでドラマ化、映画化されています。

しかし「モリアーティ教授」を主人公にした作品は恐らく他にないでしょう。

ハリウッドまで観尽くしていないので断言はできませんが

 

ただちょっと、原作小説を知っていると実写版を観る度にツッコミどころがあります。

でも、というか意外なことにというか、ホームズファンには申し訳ないですが、わたしは原作よりもこちらの方が好きでした。

やはりツッコミどころはありますが

 

モリアーティ教授の人間像

モリアーティ教授は原作で、杖をついてシルクハットをかぶった英国紳士――のような、醜い老人として描かれています。

他の設定はほとんどなく、強いていうならば「最期はホームズとの決闘の末、滝に落ちて恐らく死んだ」ということくらいでしょう。

 

あとは……あったかもしれませんが覚えていないレベルなので、かなり印象の薄い設定だったのではないかと。

 

シャーロック・ホームズの人間像

逆にホームズの方はかなりかっちりと設定が固められています。

  • ベイカーストリート221-Bに住んでいる
  • バイオリンをよく弾く
  • 化学実験をよくする
  • パイプ・キセルをよく吸う
  • 麻薬をよく服用する
  • ヤニか麻薬が切れるとよく怒る
  • 推理力がずば抜けている
  • 元軍医ワトソン博士と同居している

読んだときには衝撃でした。

 

だって騒音迷惑な薬物中毒者じゃん!

 

海外の小説、しかも今ほど規制が厳しくないからこそ完成した物語なのかなと。

 

ミステリーの7大禁忌

ところでミステリーには「7大禁忌」と呼ばれるルールがあります。

すべては覚えていませんが、記憶に残っているものだけ挙げていくと

  1. アリバイ工作に一卵性双生児を使ってはいけない
  2. 死因に解明されていない謎の毒を使ってはいけない
  3. 犯人にその存在が知られていない謎の民族を使ってはいけない

などなど。

 

その禁忌を全部犯しているのが「シャーロック・ホームズ」

むしろ「シャーロック・ホームズ」でこのトリックが使われすぎたから禁忌となったのでは?説もあります。

 

モリアーティ→ホームズ

ここからは、もし観る順番が異なれば感想はどう変わるかを考えます。

 

上のは現在電子書籍版が無料なので、気になる方は読んでみてください。終了してたらごめんなさい。

 

まず「憂国のモリアーティ」を観てから原作の「シャーロック・ホームズ」を読んだ場合。

 

たぶん、原作を読み切れません。

 

「シャーロック・ホームズ」は「ポアロ」ほど読み進めにくい文体ではありません。

ただ「憂国のモリアーティ」で「モリアーティ教授は本当は若くて義賊だけど、国を良くする目的でワトソン博士は彼を悪く書いている」なんて印象をもっていれば、モリアーティ教授とのあまりの絡みの少なさに愕然とするはずです。

 

ホームズは推理がメイン。

 

モリアーティ教授との対決はほぼほぼ描かれておらず、むしろどこの段階で犯罪卿と呼ばれたのか――まで気長に読むことが無理。

そこまでホームズの挙動を無視するのが無理。

 

途中で諦め、「やっぱモリアーティでいいや」と思う気がします。

 

ホームズ→モリアーティ

では原作から「憂国のモリアーティ」を観た場合、わたしのような場合でいくと、ちょっとした原作との違いが気になります。

 

ワトソン博士の婚約者の事件、違うよね?

ウィリアム、崖から落ちてなくない?

 

いろいろ思いますが、1番は「アイリーン・アドラー」の立ち位置ではないかと。

 

原作ではホームズが唯一惚れた女性として描かれる女優:アイリーン・アドラー。

ホームズがモリアーティ教授を宿敵扱いしたのも彼女を奪われた恨みがあったからと言われていたり…

 

そんなアイリーン・アドラーがジェームズ・ボンドとして活躍する……別におもしろいからいいけれど、それならば原作の「アイリーンを失った恨み」ゆえに「決闘」のつながりがなくなります。

 

だから「憂国のモリアーティ」では

  • アイリーンを守ってくれてありがとう
  • ウィリアムは友達

の設定になるのかなと思いますが、これを原作ファンがどう思うかは……

 

わたしは原作アンチ(?)なので「憂国のモリアーティ」を楽しめましたが、原作ファンだと設定にあるものや事件になっているものも改変されすぎていて気になるのではないかと思います。

 

総合して

総合すると

  • 原作アンチは憂国のモリアーティを楽しめる
  • 原作ファンは憂国のモリアーティで気になるポイントが多い
  • 憂国のモリアーティファンは原作を読めない

となります。

 

原作を読んでいて「憂国のモリアーティ」を観る人は、地雷がない場合だけ

「憂国のモリアーティ」から原作を読みたい人は長期戦を覚悟して

それぞれ楽しむことをおすすめします!

 

PS.久しぶりに軽い記事書いて楽しかった!笑

アニメより漫画の方がおもしろい、設定に抜かり無いと感じたので、できれば漫画のまま放送してほしかったですね。

 

気になるセリフなどについては、恐らくまた別の記事で取り上げると思います。

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