はじめに
以下では、自主退院するにあたってOT(作業療法士)さんから指導されたリハビリメニューを共有するとともに、わたしの感想も含めたおすすめの道具をご紹介致します。
セラピーパテ
セラピーパテは通称「セラパテ」と呼ばれるもので、病院で使われた方も多いかと思います。
セラパテは色によって硬度が異なり、その上変形するので、かなり使い方が多様です。
1.棒で潰す
プラスチック皿などに置いたセラパテをすりこぎのような棒で潰す訓練です。
グリップエイドは「自助具のご案内」の「缶開け」の話(→https://harukams-medicalbeauty.com/j-3/)で以前にもご紹介させていただいたこれです↓
棒を握る力がついたら、ちくわや滑り止めを外して、セラパテを潰すことに集中します。
2.指で潰す
指先に力が入る場合は、プラスチック皿などに置いたセラパテを指で潰すことも訓練になります。
感覚障害と運動障害の両方がある方で、指の力が弱い方におすすめのトレーニングとなります。
3.指で引き伸ばす
2.の「指で潰した」ところから、手前に指を引いて、セラパテを皿に押しつけるように伸ばします。
4.ゆっくり伸ばす
まずセラパテを両手で、胸の前で持ちます。
そして左右にゆっくりと伸ばします。
また、ジムなどにあるチェストプレスってご存知ですか?
こんなものです↓
これの簡単バージョンになります(^^)
5.急に伸ばす
セラパテを勢いよく伸ばすと「切れる」というのはご存知でしょうか。
4.ではゆっくりと伸ばしましたが、勢いよく伸ばすと、握力と腕力、背筋の力の、それも瞬発的な力を発揮するためのトレーニングとなります。
6.ビーズを埋め込んで探す
これは少し巧緻性のトレーニングも含んでいるのですが、以前にご紹介させていただいた
箸→https://harukams-medicalbeauty.com/hasi/
ビーズ→https://harukams-medicalbeauty.com/ot3/
を合わせて、セラパテにビーズを埋め込み、それを箸で探すことで、「魚の身をほぐす」など、筋力というよりも実用的に箸を使う練習となります。
7.手に乗せる
比較的柔らかめのセラパテを手に乗せたり、手の上でコロコロと転がすことで、感覚入力の訓練や筋肉の緊張をほぐすマッサージとなります。
ということで、以上セラパテの様々な使い方をご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
すごく便利なので、わたしのように運動麻痺と感覚麻痺がある方には強くおすすめです。
参考になれば幸いに存じます。