今回はコロナウイルスで話題になったPCR検査というものについて少し語らせていただきます。
動画版↓
PCRとCRP
「PCR」という単語に少し聞き馴染みがあるかもしれない…と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかしそれは恐らく、血液検査の項目の「CRP」なのではないでしょうか。
CRPは体の中で起きている炎症の度合いを示すもので、高ければ高いほど強い炎症が起きているという証になります。
PCRはこの炎症が起きている印、炎症マーカーであるCRPとは異なります。
PCRはそもそも、検査というよりも遺伝子培養に近いものです。
PCRの方法
まず鋳型となる遺伝子と、特殊な液体を用意します。

そしてこのPCR法で鍵となるのは、
「遺伝子は4種類の塩基で作られている」
「遺伝子は二重らせん構造をとる」
ということです。
液体に遺伝子を入れると、反対側の遺伝子が作られていきます。
そうして作られた遺伝子によって、また新たな遺伝子を作っていきます。
そして1つの遺伝子は1つから2つへ、2つから4つへ、4つから8つへ、8つから16個、16個から32個…と、2のn乗ごとに増えていきます。
こうして遺伝子を増やしていくのがPCR法です。
なぜ遺伝子培養の方法がコロナウイルス特定法のように扱われているのか謎だったので、一般のPCR法について解説させていただきました。