公式導出などで最も詳しいのは「教科書」です。堂々と書いてあったり、コラムみたいに隅に追いやられたり、章末におまけみたいに書かれてあることもありますが、どの参考書を見ても教科書以上のことは載っていないかと存じます。
ただ感じ方は人それぞれなので、断言は致しません。
では、以下よりおすすめの参考書と問題集についてご紹介させていただきますね。
おすすめ参考書
参考書、と呼べるかは実はわからないのですが、おすすめしたいのはこの「フォトサイエンス物理図録」です。
DVD付きで、教科書や文字だけだとイメージしにくいという方に、視覚でわかりやすいように説明してあるので、とてもおすすめです。
入試頻出の力学についてはもちろんですが、目に見えない電場、磁場などについての図、また受験生の間違いやすい波動のy-tグラフ、y-xグラフを組み合わせた図がなかなか秀逸だなと感じているのでおすすめさせていただいております。
おすすめ問題集
わたしがおすすめしたいのは「体系物理」ですね。
はじめに申し上げておくと、この問題集は解答解説があまりに不親切で、解説はほぼないと思ってください。
それでもおすすめする理由は、入試問題でテーマとなる問題がほとんど(全部かも?)網羅されているからです。
恐らく学校からセミナーシリーズだったり物理のエッセンスや良問など、色々な問題集は支給されていると思いますので、こちらはそれよりもやや上級編となります。
入試問題では、ほとんどの教科で背景知識があると有利に働きます。
物理でも、「ああ、これは最終的にカルノーサイクルの熱効率を出させたいんだろうな」と思いながら問題を解くのと、「ここは体積一定でこの法則で…と地道に計算する」のとでは、やっていることは同じでも見通しがある分有利だし、計算間違いにも気づきやすくなります。
ということで、フォトサイエンス物理図録は物理の初心者向け、体系物理は上級者向け、という形になりますが、いかがでしょうか。
少しでも参考になれば幸いに存じます。