はじめに
恐らく多発性硬化症(MS)との診断がつかず、困っている方もいらっしゃるかと思いますので、ここではわたしがMSと診断されるまでの症状と過程を記したいと思います。
体験談
わたしの場合、まずはじめはバイト先での
「お客様が見えていない」
という店長からの指摘でした。
かけもちしていたバイトのうち、1つはアパレル業だったので、お客様に会釈、挨拶、声かけは基本で、さすがに店舗1の新人だったわたしもそれはしていたし、店長もわかっていたのですが、
「お客様が近くにいても気づいていない、会釈すらしないことがある」
と言われ、自覚症状がなかったので首を傾げました。
次に出たのは、疲労感です。
学校からの帰りの電車で、立っていられなくなりました。
バイトのうち2つめは立ち仕事だったのですが、立っていられなくなりました。
その辺りで、
わたしはかなり怒りっぽくなっていたようです。
そして、スマホが右手で打てなくなりました。
パソコンの「エンターキー」を押し間違え、バックスペースで削除してしまうことが続きました。
マウス代わりのタッチパネルは、触れませんでした。
長年していて、鍵盤の位置を間違えるはずのないピアノで、キーの間隔を間違えて叩きました。
そしてそこからは右半身が思うように動かない、歩いていても膝が抜けるように崩れるようになりました。
また、お風呂に入るまでは普通に歩けても、浴槽から上がるときに必ず足がひっかかり、風呂上がりには一人で立てず、立ったままズボンを履くこともままならなくなりました。
ただ、夜にはかなり悪化するものの、朝には少し動けるようになっているので、疲労と貧血かなと思い、
治るだろうと思っていたら、そこからはあっという間に全身不随までいきました。
ここまで、1週間です。
注意!
この話から注意してほしいことは、
- 過労
- 過度のストレス(わたしはバイト先の人間関係です(–;))
- 穏やか、もしくはそんなに怒らない人が急に怒りっぽくなる
- 視野が狭くなる、見えていないと指摘される
- 急に疲れやすくなった
- 温まると脱力する
- 病院を後回しにする
特に最後の項目に当てはまる人はとても危険です。
少しでも当てはまる方は、体と心を壊す前に、神経内科や心療内科、精神神経科などの受診をおすすめ致します。
過労、ストレスはMS発症のリスク因子と考えられています。
また、わたしの場合は病変の関係上「視野欠損」や「全身不随」といったことになりましたが、症状は人によって様々です。