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親は子供に何を与えるべきなのか/漫画「セトウツミ」感想

レビュー
この記事は約3分で読めます。

「セトウツミ」について

みなさまは「セトウツミ」という漫画をご存知でしょうか。

此元和津也さんによるコミック(全8巻)で、2016年には池松壮亮さんと菅田将暉さんのダブル主演で(途中までですが)映画化もされています。

 

ストーリー

関西弁の男子高校生2人(瀬戸と内海)が川原でひたすら喋っている、というものですが、最後の最後で大どんでん返しがあります。

 

登場人物(主人公)

瀬戸:とにかく明るい。元サッカー部。河川敷で内海と話し、それが習慣になる。
内海:とても暗そうに見えるが会話の切り返しセンスあり。塾までの時間潰しに河川敷にいたところ、瀬戸に話しかけられる。

 

感想

以下はネタバレを多分に含みます。ご注意ください。

 

はじめのうちはギャグ漫画だと思い、喋っているだけで漫画になるなんてすごい、と感嘆混じりに笑いながら読んでいたのですが、最後に「内海が家族を殺すために着々と準備をしていた」ことが発覚します。

突然(*゜Q゜*)

 

それまでに、内海が「家に帰っても自分の分だけ晩ごはんが用意されていない」「塾に行けと親がうるさい」など、親に関する記述はちらほら出てくるのですが、

そこは瀬戸とのやり取りの内なので、しれっと流されています。

 

ただ、そういった伏線を紛れ込ませた会話をするための1から7巻だったのだなぁと、最後まで読んだ今となっては思います。

 

内海の殺害計画は、アホキャラとして描かれているのに聡い瀬戸によって阻止され、しかもそれが内海にとって「人間として、心の成長に繋がる」方に働くのですが、

わたしがなぜこうして感想を綴るかというと、

 

両親は子供に何を与えるべきなのか

 

について考えさせられたからです。

 

8巻で突然明かされる内海の身の上ですが、病名こそ明確な記述はないものの、恐らく

内海はうつ病、または双極性障害(別名:躁鬱病)

だと思うんですよね。

躁鬱かなぁ、と思うのは、たまにテンション高く話しているところと、名前からですが(^_^;)

 

十分な学習環境を与えた

 

それだけでは、子供は育たないんですよね。

 

内海の姉は、勉強ができ、両親の愛情も受け、晩ごはんも用意され、それはいわゆる「普通」に育ったわけです。

ただ内海自身は、勉強はできたものの、コミュニケーションがうまくいかない、何にも関心が持てない、そして病院で「診断」を受け、そこから両親の冷たい態度が始まり、「家族としての扱い」「会話」「ご飯の用意」がなくなり、内海の中には復讐心が募っていく…

という、姉弟ながら対照的な扱いを受けていたことが最終巻で明かされ、

 

そして

内海姉は立派に成長し
内海は殺害計画を阻止されて、瀬戸から「人間性」を学ぶ

という終わり方をするのですが、

 

子供にとって本当に必要なものは、最近流行りの英才教育などの学習環境でもなく、ただただ

 

親からの愛情

 

ではないでしょうか。

 

これを見て「当たり前じゃん」って思われた方はきっと、「当たり前の素晴らしさ」に気づいていないです。

 

残念ながら、

親から愛されることは、当たり前ではありません。

 

親から憎まれ、嫉妬され、邪魔者扱いされる子供の気持ちは、わからないかもしれません。

 

それでもわたしは綴ります。

 

どうかわたしのような親に疎まれた子供が、親に苦しめられる子供が減りますように。

 

親が子供に与えるべきは、お金でも学習環境でもなく、

 

無償の愛

 

です。

 

わたしはそう考えます。

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