広告
広告

脳卒中のリハビリvol.1

授業内容
この記事は約4分で読めます。

脳解剖

神経科学総論より

等皮質と不等皮質の違い

  • 等皮質:異なる形状の細胞体で形成される6層構造をもつ。新皮質が該当
  • 不等皮質:6層構造をもたない。古皮質、原皮質が該当

ブロードマンの脳地図とは

ブロードマンが脳を構成する細胞の形状によって頭頂部から分類し、番号を付けたもので、機能局在が明らかになる前につくられた。

動物では1から52まであるが、人間では、48、49、50、51野がなかったために52野を48野として、1から48まである。

下にイラストあり

感覚野、運動野、連合野それぞれの細胞構築の特徴について

感覚野、運動野、連合野は等皮質からなるが、感覚野ではIV層運動野ではV層が発達しており、連合野では偏りなく発達しているという特徴がある。

IV層は主に視床からの信号を受け取る働きがあり、感覚刺激を受け取るためと考えられる。

IV層には介在ニューロンで信号をIII層やII層に伝える働きもある。V層には脳幹や脊髄に信号を送る細胞体が豊富で、運動指令を送るためと考えられる。

ブローカ野とウェルニッケ野の機能と局在部位

  • ブローカ野運動性言語野とも言われ、前頭連合野の中の、ブロードマン脳地図の45、44野に存在する。発語を司り、損傷すると相手の言っていることは理解できるが話すことが難しくなる運動性失語症になる。
  • ウェルニッケ野感覚性言語野とも言われ、側頭連合野であるブロードマン脳地図の22野の、尾部に存在する。言語理解を司り、損傷すると相手の言っていることが理解できないが迸るように喋る感覚性失語症になる。

 

場所の覚え方
  • 聴いて理解→聴覚→側頭葉
  • 話す→動く→運動野→前頭葉
以下は神経系理学療法学

脳の機能局在について

図:https://sites.google.com/site/clietrump/wordcard/La/Laterality/Laterality_ALLより

中心溝より前を運動脳、中心溝より後ろを感覚脳と大まかにくくる。
大脳の左右どちらか半分が障害されると片麻痺、
大脳基底核が障害されるとパーキンソン症状、ジストニアを呈し、
体性感覚野や視床が障害されると感覚障害、
脳幹が障害されると意識障害や嚥下障害、
小脳が障害されると運動失調を生じる。
小脳について、神経科学総論より

大脳小脳(橋小脳)、脊髄小脳、前庭小脳それぞれに相当する小脳での部位とその機能について

  • 大脳小脳(橋小脳):大脳半球にあり、運動のプランニングをする。
  • 脊髄小脳:虫部と半球中間部にあり、虫部は体幹筋を、中間部は四肢筋を制御する。体性感覚情報や運動修正のための誤差信号を脊髄から受け取り、姿勢制御や体幹・四肢の運動制御を行う。
  • 前庭小脳:片葉小節葉にあり、前庭器からの情報を受け取って眼球運動と身体のバランスを調節する。

小脳損傷によって起こる運動制御の障害と運動以外の障害について概説

  • 小脳性運動失調:平衡障害、筋緊張異常、運動障害、推尺異常、企図振戦、協調運動不能など。前庭器からの情報を使って眼球運動や身体のバランスを調節することが困難になる。小脳核ニューロンは常に高頻度で活動電位を発して興奮性に作用しているが、損傷により筋緊張が低下する。運動のタイミング、方向や大きさが不正確になり筋収縮の開始と停止が遅れる。
  • 小脳性認知情緒症候群:記憶・認識機能に障害をうけ、運動のプランニング、抽象的推理、視空間的推論、作業記憶などに障害。

脳卒中急性期のリハビリについて

脳卒中急性期のリハビリでは、廃用症候群を予防し、早期のADL向上と社会復帰を図るために、

十分なリスク管理のもと
できるだけ早期から
積極的なリハビリを行う

ことが強く勧められる、

内容としては、

早期座位、立位
装具を用いた早期歩行訓練
摂食、嚥下訓練
セルフケア訓練

などが含まれる。

起立・着席訓練や歩行訓練などの下肢訓練の量を多くすることは、歩行能力の改善のために強く勧められる。

(脳卒中ガイドライングレードA)

早期mobilizationに難渋しやすい代表的な症候

早期mobilizationに難渋しやすい代表的な症候は以下の通り。

これがあると早期リハビリがしづらい、というもの
  • 意識障害:広範囲の脳腫瘍、脳幹損傷
  • 認知障害
  • 呼吸・嚥下障害:脳幹損傷など
  • 姿勢障害(垂直性の障害):Pusher現象(lateropulsion)
  • 高次機能障害:半側空間無視、失行症、失語症

ベッド上の管理

早期リハビリができなくても、ベッド上で起こりうる合併症は予防しなければならない。

代表的なもの

  • 関節可動域制限
  • 浮腫
  • 疼痛
  • 褥瘡

これらを、良肢位保持(ポジショニング)や体位変換で予防する。

タイトルとURLをコピーしました