体験談
あれは夏の日、わたしが初めてリハビリをボイコットした日のこと。
担当PT(理学療法士)が不在で、代理のPTさんにお世話になった日のことでした。
その日はリハビリの時間調整が上手くいかず、お風呂に入って、1時間だけあけてからのリハビリとなりました。
当時のわたしは、「日によって働く筋肉が違う」という状態で
そして入浴後は温まってしまったので脱力して、冷却しないと動けないことが多く、「急速冷却」という冷房20度で風量最大を直撃でしばらく浴びて動く、というのがほとんどでした。
担当PTは理解して、その日動く筋肉のトレーニングと、動かない筋肉の教育を、一緒にメニューを考えて、わたしの様子を見ながらしてくれていたのですが、
代理のPTだとそうもいかず、だからこそ「できるトレーニングを一緒にする」というのがほとんどだったのですが、
その方(男性)だけは別でした。
まず病室に入ってくるなり
で、わたしはリハビリ学生だし、リハビリの重要性も理解しているし、何よりリハビリが好きだったので、リハ時間以外でもリハ室に居たがったんですよね( ̄▽ ̄;)
そこを
ばかり言うので、仕方なくわたしは1人で「立甲」という肩甲骨を立てて行うトレーニングで、担当PTさんと腹筋や殿筋(おしりの筋肉)も鍛えられるように強化したものをしていました。
その間に何を言われたのかは、はっきりとは覚えていないのですが、延々と嫌味とか中止にしようと言われ続けました。
わたしはリハ時間が終わるとすぐに、通りかかったOT(作業療法士)さんに
と泣きつきました。
昼からもその人のリハビリが入っていたので、
「もうそれは急な変更はお願いしないから、あの人が今後当たらないようにしてほしい」とお願いして
そして初めてリハビリをボイコットしました。
難病手帳の入院中のやり取り?みたいなことを、必死に車イスを漕いで別の階まで移動して、行っているときに、
そして処理が終わって病室でリハビリ用の靴に履き替えていると
病室は、数少ない患者のプライベート空間なんですよ。
せめてノックしてほしいんですよ。
そしてリハ室に連行され(いや、自主的に行きましたけど…)
そして言われたことが
まず第一の反論が、「わたしは翼状肩甲にしようとしている」んですよ。
少し筋肉名入りますが、
当時のわたしは菱形筋をきっちり使えたり、三角筋を使えることがほぼなくて、肩甲挙筋での代償が激しくて、「翼状肩甲にできることが稀」で「翼状肩甲にしたかった」んです。
そして体の左側に置かれたバランスボールを、体幹を捻って右手で揺らすように言われたのですが、
と言ったのですが、聞いてもらえず、
と言われて、結局明かされることもないまま、わたしは案の定痙攣を起こしました。
結論
この話からわたしが言いたいことは、
- 自分の評価が絶対に正しいと自惚れないでください
- 患者の感じている不安を聞いてください
- 注意点や改善点があるなら、そのときに言ってください
2、3時間後に「あのときああなっていたよ」と言われても改善できませんし、反論もできません。
「痙攣を起こしそう」などの予兆は患者が一番わかっています。
それを無視して、強制しないでください。
患者に寄り添える医療者が、1人でも増えますように。
どうぞ、宜しくお願い致します。