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運動器理学療法学実習vol.2~筋力低下の原因と評価~

授業内容

はじめに

旧筋骨格系理学療法学、新カリキュラムでは水曜5限の授業内容をまとめる。

 

テキスト:運動評価学

 

授業

テキストP.92~

 

筋力低下の原因

  • 主動作筋の神経的要因
  • 主動作筋の筋萎縮
ギプス固定は萎縮しやすい、特に短縮位固定
  • 主動作筋以外の問題

対象とする筋、筋トレ法が異なってくるので、原因をきちんと見極めることが重要

 

主動作筋の神経的要因

大脳の興奮水準の低下(強縮できなくなったり…)

  • 臥床による廃用症候群、加齢などの使わないことを原因とする。
  • 運動単位数発火頻度の減少運動単位の同期化不足が挙げられ、固有筋力が低下する。
固有筋力単位断面積あたりの筋力。絶対筋力。左右の周径は同じなのに筋力差があるときには固有筋力の低下を考える。
  • 最大筋力法が適応。

 

最大筋力法

  1. 最大または最大に近い負荷(90~100%)で行う
  2. 神経系の適応から爆発的筋力の顕著な改善と最大筋力の増大が起こる
  3. 高負荷低頻度の筋力トレーニングを、セット間の休息は長く(2分以上)取って行う

 

痛み

  • 痛みのフィードバックにより筋力発揮を抑制する信号が出る
  • 痛みへのアプローチ痛みのない角度での等尺性筋力トレーニング低負荷での等張性(短縮性)筋力トレーニングが適応
荷重をかけるより、非荷重で等尺性収縮の方が関節内圧的には大きな負担
最大筋力発揮時に関節にかかる負荷は
伸張性収縮>等尺性収縮>短縮性収縮
最大筋力発揮時にはこの順に発揮筋力が大きくなるため
MMTで「どこで強くなり、どこで弱くなるか」「どこは痛くないか」「どれくらいの負荷までなら痛くないか」などを考えながら評価すると良い。

 

運動学テキストの最後の方より「TFとPFに影響を与える因子」

stress(圧力)=force(力)/contact area(接触面積)
  • 脛骨大腿関節(T-F Joint)に関しては、接地面は変わるが面積はあまり変化しない

→OAなどで痛めていない箇所では痛みはない

  • 膝蓋大腿関節(P-F Joint)に関しては、接地面も代わり面積も大きく変化する

→軟骨障害などの障害部位や、圧力の大きさによって痛みが生じる

例)めっちゃ走れるけど2段飛ばしが階段登れない、膝伸ばしての筋トレが苦手、など
膝伸展位の方が接触面積が狭いため
VAS:10cmの線を見せ、痛みの度合いに印を付けてもらうアナログスケール

抵抗の位置によって痛みが改善した例もある

例)膝伸展筋力トレーニングで、遠位でなく近位に抵抗
脛骨大腿関節と膝蓋大腿関節にかかる圧迫力
T-F関節P-F関節
自転車(120W 60rpm)1.2BW1.3BW
正常歩行2~4BW1.3BW
階段昇降4BW2.6~6.5BW
椅子からの立ち上がり3~7BW3.1BW
等速性膝伸展9BW13BW
歩く速さや調べる人によって若干の差あり

 

関節の腫脹

  • 痛みと少し似ているが、膝に関節水腫などを生じると、大腿四頭筋の筋活動に対して神経学的抑制回路が形成され、筋力低下や筋萎縮が引き起こされる。
Stokesらいわく「関節原性筋抑制」
  • 関節液が多いほどこの抑制は強くなる。
  • 関節内、特に関節包伸張に伴う関節包のメカノレセプターが関与していると考えられている。
  • 最大筋力発揮に伴い関節内圧が増すので、先に関節液を抜く治療が優先される。トレーニングはその後の方が良い。

 

主動作筋の筋萎縮

  • 最大筋力は筋断面積と相関する。
  • 廃用による筋萎縮の防止が重要。
  • 筋萎縮のみが原因で筋力低下が起こっている場合は、固有筋力の低下は起こらない
  • 最大反復法が適応。

 

最大反復法

  1. 最大下の負荷(60~95%)を用いて筋疲労の限界まで最高反復回数を行う
  2. 筋肥大と筋力増大が起きる
  3. 爆発的筋力の発達への貢献は少ない
  4. セット間の休息を短く(30秒)し、60~70%MVCの負荷で疲労困憊まで行うと筋肥大しやすい

 

主動作以外筋の問題

主動作筋以外の問題は大きく2つある。

拮抗筋の過剰な収縮

  • 最大筋力発揮時にその運動の拮抗筋が収縮すると、収縮した程度に応じて筋力が低下する。
高齢者や術後患者に多く見られる。
  • 最大筋力発揮練習をしても、他の筋も巻き込んでの筋力発揮となるだけなので、拮抗筋の無駄な力を抜く反復練習(運動学習)が必要

 

固定筋の共同運動障害や筋力低下

  • 最大筋力発揮時には、その筋の起始部が固定されないと十分な力発揮ができない。
  • そのため、固定筋の筋力低下や共同運動の障害に対しては、主動作筋だけでなく、固定筋の筋力を評価し、固定筋の筋力トレーニングを行う必要がある。

 

例)肩外転動作
主動作筋:三角筋中部線維だけれど、三角筋が働くだけではだめで、三角筋中部線維が収縮したときに肩甲骨が下方回旋してしまうのを、動かないよう上方回旋して肩甲骨を固定する筋が同時に働かないと、三角筋は外転筋力を発揮できない。
→徒手などで他動的に肩甲骨を固定することで外転力を発揮

 

 

筋力評価

OKCでの評価

  • 徒手→MMT
  • 機器→HHD(hand held dynamometer)
ただし表示された数値をそのままカルテに書かず、「○cmで測定」を考え、単位は「kgm」「Nm」とすること
測定値は健側比(患側の筋力/健側の筋力)または体重比(筋力(トルク)/体重)をよく使うが、体重比を使用してHHDをkgmとした場合、筋力の単位が「m」となり「ん?」となるので、どちらかというと「Nm」が推奨される。

 

量的筋力評価

MMTなど、段階的、あるいは点数をつけるような評価

 

質的筋力評価

  1. 全可動域の筋力を評価し、特にどの可動域で筋力低下が著明かを評価する
  2. 筋力発揮時の痛みの有無を評価し、どこの角度でどの程度の力発揮で痛みが出現するかを評価する
  3. 近位部を固定し、固定の有無による筋力発揮のしやすさの違いを評価する
  4. 代償動作を評価する
  5. 拮抗筋の収縮がどの程度かを評価する

 

CKCでの評価

「どこまでできる」かと、「どこからできない」かの境目を明確にすることが必要

 

例)大腿骨骨折で半年免荷:OKCでの筋力はあるがデュシェンヌ歩行
→おもりを患側に持たせ、徐々に軽くしていく→正常歩行に近づく
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まぁるいせかい管理人
haruka(はるか)

多発性硬化症+名前も研究中の希少難病などを併発した23歳女子。京大医学部中退。仕事は小説家とライターとカウンセラーと極秘。
今の夢はお嫁さんと福祉用具開発プロジェクトの成功☆
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