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【ネガティブ=悪はではないのに】「後ろ向き」が嫌がられる本当の理由

考察

「もっと前向きに考えろよ!」

「前向きになれって!」

そんな言葉をかけられたことはありませんか?

これはそんな言葉に徹底的に言い返す、「ネガティブ=後ろ向きで何が悪い!」理論です。

「前向きに生きる」への疑問

「前向きに生きろ」

その言葉にわたしが違和感を覚えるようになったのは、昔TwitterでFFさんだったなんさん(@nankuru28)との「ブログ文通」をしてみてのことです。

「後ろを向いたら、そっちが前」

なんさんの娘さんの言葉に衝撃を受けたのを数年経った今でもはっきりと覚えています。

ブログ文通をしてみたいという方は下記フォームやTwitterよりお知らせくださいませ(^^)

 

物理的「前向き」

ところでわたしは最近(2021年1月)、前向きに歩けなくなりました

前向きに進むと、壁づたいでもかなりの確率で転倒します。

なので、後ろ向きに歩くことを覚えました。

「前向きに歩く」は非効率

1度とても冷静に先入観をなくして考えてみてください。

前向きに歩くのは、2つの点でとても非効率です。

足の構造

足のゆびはたいてい5本あります。

しかしかかとは1つしかありません。

前向きに歩こうとすると、5本のゆびすべてが障害物をクリアする必要があります。

しかし後ろ向きに歩けば、かかと1つが障害物をクリアするだけで、あとのゆびは勝手に着いてきてくれます。

 

凹凸の形状

人間のいわゆる前面は、頭頂部からおでこで飛び出し、眉間からくぼんでゆき、鼻でまた突き出し、と思えばくぼみ、また唇で突き出してくぼんで顎で飛び出し、首で大きくくぼみ胴体で突き出し…と、とても凹凸が激しいです。

その点後面はなだらか~です。

後ろ向きに進んだほうが空気との接触面積も小さく、空気抵抗が少なく済みます。

つまり後ろ向きのほうが速く進めます。

後ろ向きに進むほうが効率が良いのです。

 

前向きに進む理由

人間が前向きに歩く最大の理由はバランスでしょう。

レストランでウェイターさんがお盆を指で持つのを見たことがある人は多いと思います。

あれは指先の筋力アップトレーニングでもなんでもなく、親指・人差し指・中指の3本で荷重を支え、バランスが崩れたときに薬指と小指で対応できるようにしているのです。

足のゆびもそれと同じです。

歩くときに重心は1度小ゆび側に移りますが、小ゆび自体には乗りません。あの小さなゆびでは体重を支えられません。

 

ただ効率の良いエネルギー変換を行い歩行する、そのためのバランス調整を担っているに過ぎません。

とはいえ大切なものですが

 

比較的速めに、何よりもバランスを崩さないように歩くには前向きに歩くほうが効率が良いのです。

 

前向きに歩けない?

前向きに歩けない場合というのは、具体的には脚が上がらなくなった場合です。

足を滑らせるように移動したり、脚を手で持ち上げて移動したり…という作業が必要な場合には、小さな段差が転倒の原因になります。

バランスを取る以前に、5本のゆびすべてが段差を越えられないのです。

そうしたバランスという高度な感覚以前に問題があるときには、後ろ向きのほうが進みやすいことがあります。

これは生き方と同じです。

なぜ「後ろ向き」になった?

「前向きに生きろよ」というアドバイスがありふれているわりに、「どうしてそう後ろ向きになったの?」という言葉かけを見かけません。聞きません。

そしてここでもそう尋ねることはしません。

それは「前向きになるのが正解なのかわからないから」ではなく、「あなたが後ろ向きになった理由がわかっているから」です。

物理的「後ろ向き」

もし春の穏やかな日差しのなかで歩くのなら、あなたはきっと前向きに歩きます。

顔いっぱい、体いっぱいに暖かさを感じながら、歩くことすら楽しむでしょう。

 

しかし極寒で強風のなかで歩くとしたら?

風が痛いほどの寒さで風をよけられる避難所などもないなら、そして後ろ向きで奇妙に思われないのなら、フードをかぶって後ろ向きに進むはずです。

実際はできるだけ着込んで顔を守りながら必死に前向きに歩くでしょうが

「後ろ向き」の理由

人間が「後ろ向き」になる理由は、まさにこの「極寒で強風のなか避難所もない」にあたります。

自分にとって今が

  • 周りに冷たい人間が多い
  • 風当たりが強い・環境が悪い
  • どこかに逃げることもできない
  • 助けてくれる人もいない

という状況だという意味です。

 

歩くことを楽しむ余裕はありません。

今をどうしのぐかで精一杯です。

 

「後ろ向き」の利点

「後ろには目が付いていないから危険だ」と思ったあなたはとても冷静です。

それと同時に、人間がどうして後ろを向くのかについての理解があと一歩及んでいません。

 

「目が付いていないからこそ人間は後ろ向きになる」のです。

見たくない現実から目を背けるように。

極寒の強風から顔を守るように。

大切なもの、「心」を守るために、人は後ろ向きになることを覚えます。

 

「あなたが後ろ向きになった理由はわかっている」と言ったのは、「あなたの置かれている状況がとても厳しく後ろ向きな思考でしか心を守れない状態にあることを知っている」という意味です。

 

「後ろ向き」は速い

現状から目を背け、ときに目を閉じ後ろ向きで突っ走るのは、とても速いです。

これは身体的に考えて「バランスという高度な感覚以前に問題があるときには、後ろ向きのほうが進みやすい」のと同じです。

 

「あれをしよう!」と前向きに目標を定めれば、そのためのスモールステップやマイルストーンなど、ちびちび進むことになります。

 

しかし何も見ずにひたすら後退するだけなら、そんな小さな目標設定はいりません。

結果として高速で進みます。

後ろ向きは前向きよりも速いです。

 

「人生を進むのには前向きと後ろ向きのどちらが良い?」と尋ねられれば、わたしは「後ろ向きでも良いのでは?」と答えるでしょう。

「後ろ向き」で何が悪い?

ただ注意すべきは、「後ろ側には目が付いていない」ことです。

後ろ向きは盲目だからこそ速いですが、盲目だからこそ危険です。

 

だからわたしはもし「人生を進むのには前向きと後ろ向きのどちらが良い?」と尋ねられれば、より正確には「ゆっくり周りも見ながら、たまに振り返って障害物の有無も確認しながらなら、後ろ向きでも良いんじゃないかな」と答えるでしょう。

 

たぶんこの「たまに振り返って」が結果的に「前向き」にあたるのでしょうが、

後ろ向きに歩いている人間が振り返っても「後ろ向き」には変わりない

 

ネガティブになり後ろ向き思考になるのが忌避されるのは、たくさんの可能性を見落とし、たくさんの物事を見落とし、ただただ盲目になっているからです。

そんなことを考えていると、盲目にならない限りは「後ろ向きもそう悪くはない」なんて思いませんか?

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